平 成 26 年 年 頭 挨 拶

神戸市東部水産物卸売協同組合
理事長  村上義國

時代に適合した改革で活性化

  新年明けましておめでとうございます。
  
 さて、気象庁の検討会は昨年の夏は「異常気象」だったと結論づけました。高知県で最高気温が41.0℃を記録して国内最高気温を6年ぶりに更新し、また山口県・島根県・秋田県・岩手県の一部地域では、過去に経験したことのない豪雨に見舞われました。このような極端な天候は、地球温暖化の影響もあり、今後も増える恐れがあるとしています。このようなことから、食料問題は、ますます深刻化しており、我が国の食料自給率(カロリーベース)は昭和40年度には73%でしたが、約50年後の平成24年度には、39%まで落ち込み、先進国中最低水準となっています。、国は平成32年度の食料自給率を50%まで引き上げようという目標を掲げていますが、食料安全保障の観点からも、より高い食料自給率を目指して、農林水産行政の改革をお願いしたいものです。

 ところで水産業界は、世界各地の異常気象や急激な円安による原材料価格の高騰、消費者の根強い低価格化志向など、引き続き厳しい経営環境が続いております。また中央卸売市場を取り巻く環境は、食生活の変化によるいわゆる魚離れの進行や農水産物の生産構造の脆弱化、流通チャネルの多様化、市場間競争の激化、少子高齢化に伴う社会構造の変化等、厳しさを増しております。このような時こそ、関係者が一致団結して、中央卸売市場の公的使命である、食品の安全・安心を確保し新鮮なものを安定的に供給し市民の台所を守るという責務を果たすことを第1に考え、また過去の経験やしがらみにとらわれずに、消費者ニーズの変化や流通構造の変化に適切に対応できるよう自らが変革することが大切であります。進歩は変化から生まれます。

 このようなことから、神戸市東部中央卸売市場では、東部市場の活性化を図るとともに、東部市場の認知度の拡大を図る機会として、「東部市場お買物デー」をほぼ2か月に1回に開催しています。これは、東灘区、灘区連合婦人会や一般の皆様に、市場の雰囲気を楽しみながら自由に見学していただき、東部市場を安全安心な食の流通拠点として体験してもらうことにより、市民の皆様の信頼を獲得するとともに、消費者ニーズや視点を今後の業務運営に活かすことを目指しています。また、昨年5月東部市場に料理教室が完成しました。これを機に、東部市場が安全安心な生鮮食料品を地域に供給していることをアピールするとともに、魚離れに歯止めをかけ、食育の推進や食文化の継承を図っていきたいと思います。このように、地域住民の皆様と市場関係者が一体となり、市場の活性化を図っていくことも重要なことだと思います。